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2018/08/27 ブログ

一般廃棄物と産業廃棄物の区別

皆様よくご存知と思いますが、廃棄物は法律により一般廃棄物と産業廃棄物に区別されています。施行令第二条に産業廃棄物として定められているものが産業廃棄物に該当し、定められていないものが一般廃棄物に該当することになります。


廃棄物処理法第二条第四項第一号に「事業活動に伴って生じた廃棄物のうち、燃え殻、汚泥、廃酸、廃アルカリ、廃プラスチック類その他政令で定める廃棄物」とありますので、ここで具体的に挙げられている燃え殻や廃プラスチック類などは、事業活動から生じたものであれば問答無用で産業廃棄物になります。その他政令で定める廃棄物は施行令第二条に書かれていますが、ゴムくずや金属くずのようにシンプルに記載があるものと、条文に色々と条件が書かれているものがあります。シンプルに書かれているものは、先ほどの廃プラスチック類のように事業活動から生じたものであれば産業廃棄物であるということになりますが、色々と条件が書かれているものは、その条件に応じて産業廃棄物に該当するのかしないのかが決まります。たとえば、産業廃棄物で「動植物性残さ」と言われるものは、施行令第二条第四項に「食料品製造業、医薬品製造業又は香料製造業において」とありますので、それ以外の事業活動から生じた場合には産業廃棄物になりません。


具体的に言えば、小売店で売られているラーメンは一般廃棄物になりますが、ラーメンの製造会社から排出されたラーメンは産業廃棄物になります。


しかし、ここで問題が発生します。ラーメンの麺だけが排出されるのであれば上記の通りなのですが、袋に入ったインスタントラーメンは、「廃プラスチック類」である袋と「動植物性残さ」である麺が組み合わさっています。小売店から発生した場合には産業廃棄物と一般廃棄物どちらに該当するのでしょうか。


この場合一番わかりやすいのは、排出事業者が袋と麺を分別することです。小売店の担当者が麺と袋を分別して、袋は産業廃棄物として麺を一般廃棄物としてそれぞれ許可業者に処理をお願いすれば、法律上の定義は問題なくクリアできます。でも、忙しい中そんなこと出来ませんよね。


ここで「総体として」という考え方が出てきます。袋と麺の重量差やインスタントラーメンという物の性格からすると、主役である麺に着目し食料品製造業から排出された動植物性残さにあたらないので「総体として」一般廃棄物であるとしてしまう考え方です。


また、市町村によっては法第十一条第2項により一般廃棄物とあわせて処理することが出来る産業廃棄物の処理を行う場合があります。いわゆる「あわせ産廃」です。この場合であれば、産業廃棄物である袋と一般廃棄物である麺を事業系一般廃棄物として処理することが出来ます。


おそらく、小売店で廃棄されるインスタントラーメンは一般廃棄物として処理されることが多いと思われますが、まだ問題が残っています。廃棄物処理法で「産業廃棄物でないものが一般廃棄物である」となっているのですが、産業廃棄物は都道府県(中核市以上の市であることもあります)の管轄で一般廃棄物が市町村です。都道府県が「総体として一般廃棄物である」としても、市町村によっては「事業系一般廃棄物に産業廃棄物である廃プラスチック類が混入していた場合受け入れない」というケースが考えられるのです。コンビニエンスストアの廃棄弁当なども同様で、自治体によっては分別で苦労されているのではないでしょうか。


結局のところ、一般廃棄物なのか産業廃棄物なのかを区別しなければならないとき、産業廃棄物を所管している都道府県と一般廃棄物を所管している市町村の両方に聞かなくてはならないということになります。もう少しシンプルな制度にならないものなのでしょうか。

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