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2021/10/01 ブログ

廃棄物処理と動物

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先日、テレビで「セラピードッグ」の育成活動に従事されている方の番組が放送されていました。ご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。アメリカで活動されていた時にセラピードッグに出会い、幼少期に犬に助けられた思いもあって殺処分されそうな犬を引き取りセラピードッグとして育成しているのです。「セラピードッグ」で検索すると協会のWEBがわかりますので、一度ご覧ください。

 

環境省のWEBを見ますと、2019年4月1日~2020年3月31日の1年間で、犬が5,635匹(頭)、猫が27,108匹殺処分されています。この数値には病気が治る見込みがなかったり、病気で死んでしまったりした数を含みますが、譲渡先が見つからないなどの理由による殺処分だけを見ても犬猫合わせて1万匹以上が殺処分されています。なにより悲しいのが、自治体に引き取られた犬の約10%、猫の約20%は飼い主が持ち込んだものだということです。引っ越しや生活の困窮など理由は様々で手放したくはなかっただろうと思うのですが、今実際にペットと共に暮らしている方、あるいはこれからという方、命尽きる最後まで一緒に暮らしていただきたいと思います。

 

業界の視点で考えてみたいと思います。
犬や猫に限るわけではありませんが、動物が死んでしまったときにはどのような扱いになるのでしょう。産業廃棄物の種類の中に「動物の死体」とありますが、これは「畜産農業から排出される牛、馬、豚、めん羊、にわとり等の死体」と定めがあり、業種が限定されています。したがいまして、これらの業種以外から発生した場合には一般廃棄物になる…のですが、そもそも共に暮らしてきたペットが死んでしまったからと言って「廃棄物」つまり「不要物」になるのでしょうか。

 

昭和五二年八月三日の環計第七八号において「照会に係る動物霊園事業において取り扱われる動物の死体は、廃棄物の処理及び清掃に関する法律第二条第一項の廃棄物には該当しない。」とあります。また、自治体により対応は異なりますが、ごみ(廃棄物)として焼却するのに抵抗があるなど埋葬及び供養等を行いたい場合については、動物の死体であっても廃棄物処理法の『汚物又は不要物』には該当しないとされています。逆に言いますと、たまに見かける一般道路上で死んでしまった動物の死体は一般廃棄物に該当するのです。

 

産業廃棄物に該当した場合、「家畜の死体」の許可を持った業者で収集運搬・処分をする必要がありますが、収集運搬については廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行規則第九条の十二、処分については第十条の三の八において「動物の死体のみの処分を業として行う者(化製場等に関する法律(昭和二十三年法律第百四十号)第一条第二項に規定する化製場において処分を行う場合に限る。)」については許可が不要とされていますので、条件を満たした場合については許可が不要ということになります。いずれも「のみ」という言葉がついていますので、実際に関わることになった場合については十分注意して対応していただきたいと思います。

 

廃プラスチック類や金属くず、がれき類などをお取り扱いの方々の中には、「化製場」という言葉を初めて聞いた方もいらっしゃるかもしれません。

 

「化製場等に関する法律」というものがありまして、この第一条の二で「この法律で「化製場」とは、獣畜の肉、皮、骨、臓器等を原料として皮革、油脂、にかわ、肥料、飼料その他の物を製造するために設けられた施設で、化製場として都道府県知事(保健所を設置する市又は特別区にあつては、市長又は区長。以下同じ。)の許可を受けたものをいう。」と定めがあります。

 

食用に適さない部分を使って有用物を作る、今でいうところのリサイクルを昔から行ってきている施設です。BSE(狂牛病)が問題になった際に「肉骨粉」という言葉をよくお聞きになったかと思いますが、その製造を行っている施設でもありますね。リサイクルを通して生活を支えてくれている存在です。随分と昔に見学に伺ったことがありますが、破砕機が置いてあって、その説明の際に「牛一頭まるごと破砕できます」と言われたのをいまだに覚えています。

 

廃棄物処分場などに伺いますと、ちょくちょく猫を飼っている(?)事業所様をお見掛けします。野良猫が居ついたのかなと思ったりもしますが、のんびり過ごしている姿をみると和みます。なかなか出来ないことだとは思うのですが、エサをあげることだけではなくて避妊・去勢手術をすることも視野に入れて、長いおつきあいをしてあげてほしいと思います。

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